キミが大好きだから〜陽菜へ〜

陽菜。



俺がこう呼んでも、キミはきっと首をかしげる。



俺だけのキミの表情。



俺は今でも、この今でも



鮮やかに胸の中に思い出せるのに。




医者は彼女の失われた記憶、つまり俺のことは、


いつ思い出されるのか、それはわからないと言っていた。






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