キミが大好きだから〜陽菜へ〜
病室に行かない代わりに舞からのメールを何度も読み直す。
陽菜・・・笑ってんのか?
それがとても喜ばしいことなのに、3度目そのメールを読んだとき、
本当は、俺がいないのに・・・って・・・思っちゃったんだ。
やっぱり小さい男だな、俺って。
陽菜、今お前もこの雪見てる?
俺は窓の外にちらちら降る雪を携帯を握り締めたまま眺めた。
陽菜、俺いなくても大丈夫?
俺は・・・わからない。
けど、行くよ。
それがキミの夢なら。
それでキミが喜ぶのなら。
たとえ、キミがそのことを忘れてしまっていても・・・。