キミが大好きだから〜陽菜へ〜
サヨナラ・・・
こんな言葉を言うために俺らは出会ったのか?
違うよな。
違うって誰か言えよ。
あふれ出る涙が、
俺の本音を切なく物語る。
廊下を歩きながら俺はサングラスでそれを隠した。
陽菜、お前の笑ったとこ、も一度だけ見たかった。
それだけが今の俺のかなうことはない希望だよ。
大好きだった。
大好きだった。
あの笑顔に。
もう一度だけ。
女々しい奴だな、って、笑ってよ。
けど、これが精一杯の愛のカタチなんだって、俺は真面目な顔して言うからさ。
そしたら、キミはまた笑うだろ?
それでいいんだ。
それがいいんだ。