キミが大好きだから〜陽菜へ〜
やばい!
これは少々よろしくない展開かも。
昨日、他の人に見られてはなかったと思うけど、
酔っ払って抱きしめた、というのは本当のことだし。
「シオン・・・昨日はその・・・」
口ごもる俺にシオンは笑って言った。
「え?なんかありました?」
と言って、誰にもわからないようにひとさし指を軽く口に手を当てるシオンは、
きっと他のスタッフの手前気遣ってくれたのだろう。
「昨日何もなかったですよ。haruさんは飲んで倒れてただけ」
ぺろっと舌を出してあははと笑うシオンに、
俺もつられて笑っていた。
ごめんな。そしてありがとう。