キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「haru、今日ご飯行くんだって?」
部屋に戻った俺を少し意外な声の紺野が出迎えた。
「あぁ。和食だって言うし」
紺野は俺の肩をたたいて、
「ま、いいことだ」
と嬉しそうだ。
そのまま、開いたパソコンの画面を見ていた紺野が、
「haru・・・・・・日本の件、どうする?」
と言うのをきいて、俺の体が固まった。
俺がここにいる契約はもう少しで約束の2年。
こちらの契約は切れるけど・・・・・・
「会社はもうしばらくアメリカにいてもいい、って言ってきてるんだけど」
「え?」
この前から日本に戻る予定だけ何度も聞いてきたのに・・・
「haru、お前にメール送ったってカズマが言ってるから、一度チェックしとけよ」
紺野の口から出た人物の名前に、
時間が一旦止まったように感じられた。