キミが大好きだから〜陽菜へ〜
その夜向かったのは
日本料理屋。
紺野は、そのまま会社からの仕事の確認で今日はいけないかも、という話だった。
スタッフ何人かと俺。
簡単に食事をして、ほとんど仕事の話になっていた。
シオンは入ったばかりだから、きっと話も半分わからないんだろう、
時々愛想笑いをしながらほとんどうなずいてることが多かった。
そういう俺も、さっきのカズマのメールが頭から離れることはなかった。
時々、こちらを見つめるシオンの顔が
なぜか「彼女」に重なって見える。
「あいつは元気だよ」
「彼女」は元気なんだな・・・。