キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「haruさん?顔色悪いですよ?」
気づけば、皆そろそろ帰り支度の用意をしている。
俺はほとんど食べれなかったざるそばにやっと気づいた。
シオンが心配そうに俺を見つめるけど、
ごめん。今日キミはダメだ。
何も悪くないのにシオンを半分見ないようにして店を後にする。
スタッフと挨拶をかわしてタクシーをつかまえようとしたとき、
「haruさん!」
呼ばれて振り向くと、シオンがこっちをにらむようにして立っていた。