キミが大好きだから〜陽菜へ〜

その晩、俺は紺野に電話をして伝えたんだ。



「紺野、俺日本に一度帰る」



紺野はちょっと驚いたのか間を空けたけど、すぐに


「わかった」


と一言だけ言ってくれた。



俺は本当に周りの人間に恵まれてるし、支えられている。



その気持ちに応えるためにも



俺にその気持ちを教えてくれた彼女のためにも、



俺が前に進むために、



haruが前に進むために、



俺は日本に帰らないといけないんだ。



見たくなかった現実があるかもしれない。



けど、いつまでも蓋をしたままじゃ俺は先に進めない。



俺は日本に、帰るよ。











< 309 / 412 >

この作品をシェア

pagetop