キミが大好きだから〜陽菜へ〜
その晩、俺は紺野に電話をして伝えたんだ。
「紺野、俺日本に一度帰る」
紺野はちょっと驚いたのか間を空けたけど、すぐに
「わかった」
と一言だけ言ってくれた。
俺は本当に周りの人間に恵まれてるし、支えられている。
その気持ちに応えるためにも
俺にその気持ちを教えてくれた彼女のためにも、
俺が前に進むために、
haruが前に進むために、
俺は日本に帰らないといけないんだ。
見たくなかった現実があるかもしれない。
けど、いつまでも蓋をしたままじゃ俺は先に進めない。
俺は日本に、帰るよ。