キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「haru、これからの予定だけど・・・まず会社に行ってから・・・」
言いながらカバンからノートを取り出そうとする紺野の腕を止めて俺は言った。
「わり。ちょっとよりたいとこあるんだけど・・・」
「haru?」
「そんなに時間はとらないからさ」
そう。
走り出したタクシーから、クリスマスムード一色に染まっている街のイルミネーションを見たら、思い出したんだ。
今頃、きっと出てるはず。