キミが大好きだから〜陽菜へ〜

陽菜、帰ってきたよ。



まさか･･･こんなところで会えるって思わなかった。



ううん。会えるって思ってなかったから。



でも････



やっぱり君の中のあの時間は消えたままなんだね。




「haruさん？」



紺野に小突かれて、やっと俺が水島さんからいくつか質問を受けていることに気づいた。



俺は、かなり彼女を気にしながらその質問に答えていく。



途中、オフレコにしますから、という質問で、



「大事な人はいらっしゃいますか？」


と聞かれて、俺は一瞬彼女の方を見そうになったけど、敢えてまっすぐ水島さんに向かって


「はい。けどそれは俺の一方的な片思いかもしれません」


と答えていた。