キミが大好きだから〜陽菜へ〜
この前の打ち合わせどおりに、最初に夜の遊園地をバックに撮影が始まった。
「haruさん、よろしくお願いします」
そう言った「アシスタント」の陽菜には俺はわざと話をしなかった。
避けたんだ。
少し驚いたような顔をして、そして落ち込んだ様子で彼女はカメラマンから離れて水島さんと後ろのほうで立っている。
胸がズキズキする。
ごめんな。
けど、こうすることがお前のためだって、俺なりに考えたんだ。
俺はharuであって、キミは取材のアシスタント。
だからこれ以上関わることは本来はないはずだから。