キミが大好きだから〜陽菜へ〜
久しぶりに触れた彼女の体は、とても冷たく感じて、
俺は・・・俺は自分がどうにかなりそうになるのを抑えながら、
彼女を抱きしめ続けた。
観覧車が地面につくのはもう少し。
さっきまでは時間が過ぎるのをのろってたけど、
今は、彼女を抱きしめたまま窓から飛び降りたいようなそんな衝動にも駆られる。
陽菜。
陽菜。
小畑さんがどこかに携帯で電話をしてる。
俺は、ただ目を開けない陽菜を抱きしめて続けていた。