キミが大好きだから〜陽菜へ〜

幻のキス


ホテルにいつ戻ったのかもよく覚えていない。




けど、いつの間にか眠ってたんだろうな。




電話の音で目を覚ました。



相手は紺野だった。



「haru・・・昨日大丈夫だったか?」



俺を心配してくれてるけど、多分その後の紺野の方が大変だったろうに。



「ごめんな」



「お前・・・来週のパーティー出なくてもいいぞ」



「は?」



会社人間のお前がどうしたんだよ?



「いや、社長には俺から言っておくから。都合があってとか、なんとか」



お前。。。もしかしてカズマから聞いたのか?



「なんとかなるって。お前もああいうパーティー嫌いだったろ?」



わざと明るくふざけて話す紺野の声に俺は柄にもなくなきそうになった。


ありがとう。ありがとな、紺野。



「俺、行くよ」



「え?」











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