キミが大好きだから〜陽菜へ〜

最後の願い


小さい雪がぽつぽつと頬にあたっては消えていく。



俺は大学の門の前に立っていた。



息を吸い込み歩き出す。



数週間前に通った道。



あれから俺は陽菜と再会して、そしてまた恋をした。



そう。



たぶん絶対これから先も俺はそばにいればきっと彼女に恋をし続ける。



悔しいけど、


それが残念だけど、



もしかしたら会うことがなくても、



俺は恋をし続ける。



だから、さよならだ。



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