キミが大好きだから〜陽菜へ〜
そういえば、サイズが合ってなかったよな。
「陽菜、直しに行こう、今度こそ」
と言いかけた俺の口を陽菜の細い指が押さえた。
「まって・・・私、こうしたい」
そうして、陽菜はチェーンを持ってリングを自分の胸にあててみせた。
うわっ。
やばいくらいに可愛い。
俺は、まるで初めて陽菜に触れた時のように緊張しながら、
チェーンを陽菜の首に回して、つけてあげた。
揺れるリング。
それは、嬉しそうにキラッと光に一度反射してから、陽菜の胸の上におさまったんだ。
俺は。
一生忘れないだろう。
大事そうに左手で胸を押さえるこの彼女の姿を。
永遠、というものがあるならば、
絶対に。
絶対に・・・。