キミが大好きだから〜陽菜へ〜
~Prologue~
キミがいるから~陽斗へ~
「ほら、ニヤケてないで、仕事行くよ!」
「は~~い!」
ハルコさんに呆れたように怒鳴られて、私は見ていた雑誌を机の上に置いた。
そこには、
haruの文字がおどっている。
ハルトは少し長いオフを過ごした後、
再びharuとしての活動を再開させた。
以前とはまた違う、そのharuの作る曲は切ない、泣ける、なんて評判で
ランキングも口コミ効果で徐々に上がってきている。
ハルトは嬉しいけど、俺の音楽をやるだけだから、なんてかっこつけてるけど、
紺野さんはもう鼻高々だけど、
「これで、オフィス黒田にも顔向けが出来る」
なんて、飲むと絶対に泣いてるんだ。