キミが大好きだから〜陽菜へ〜
再び目覚めたとき、窓のカーテン越しに明るい光が部屋に差し込んでいた。


朝か…。


熱は下がったみたいで、かなり意識はクリアだ。


気づくと、ベッドを枕にして彼女が眠っている。


手はとっくに外れていたはずなのに…帰らなかったんだ。



その寝顔を見ていると、


急に説明のしようがない感情が沸き起こる。



それを愛しさ、というんだろうか。



彼女を起こさないようにベッドを抜け出したのは、


なんだか、彼女が目を覚ました瞬間に昨日の誓いが現実になるようで、

少し怖かったんだ。


俺は体にかいた汗をシャワーで流した。



あの子はカズマの…



いやおうなしに意識されるその現実を振り払うように、


俺は頭からシャワーを思い切りかけた。





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