キミが大好きだから〜陽菜へ〜
激情
「すごいな!haru。この曲すごくいい!」
紺野の大声に俺は顔をしかめる。
「うるせーよ」
「これなら、今日のパーティーも胸張っていけるな」
「…そうだな」
今日はいよいよharuお披露目パーティーの日。
俺の人生変わる日…だよな、きっと。
ただ、大学行くときはいままでどおり、変装していくということで話は決まってる。
くどいけど、一応俺も学生続けたいし。
卒業はちゃんとしときたい。
「haru、今晩は無礼講だ!
お疲れ様会、ってことでかわいい子用意しといたぞー」
「なんだよ、それ」
女遊びはあんなに控えろ、って言ってたのに。
紺野…、
俺が最近元気ないの気づいているんだ…。
こいつなりの優しさってやつか。
でも…
「いや、今日はいいや。すぐ帰らして」
何か言おうとしてる紺野の肩をたたいて、
「ありがとな、紺野!」
俺は勢いよく立ち上がって元気に言った。
俺は大丈夫!
「さぁ!haruさんお披露目といきますか!」