キミが大好きだから〜陽菜へ〜
カズマとは、翌朝、会社で少し話した。
カズマは連絡のつかない陽菜のこと、すごく心配していて、
まずは無事だったことにほっとしたようだった。
かなわないな、って心の隅で少し感じたけど。
でも、俺はゆずるつもりなんてさらさらないし。
そんなの絶対無理だし。
我ながら勝手な奴だな、と思うけど。
俺がまじめに仕事や、勉強をすることで、
カズマに俺の陽菜への思いが本気だって言うことを伝えたかった。
それだけしかないと思ったし。
だけど、以前のようには
なんとなくしゃべりづらくなったのは事実。
俺には
「泣かせたら承知しない」って言ってたけど、
あいつ……
まだ多分、いやきっと陽菜のこと、好きだってわかるから。
だけど、どうしようもないんだ。