キミが大好きだから〜陽菜へ〜

「紺野!」



ある日、とうとう俺は堪忍袋の緒を紺野にむけて思いっきり切ってやった。


「おっ。haru、どうした?」


「どーしたもこーしたもねー-よ!!いつになったら休ませてくれんだよ!俺ずっと家にもかえってないんだぜ!」



怒りマーク爆発中の俺に、紺野はいたって冷静にスケジュール帳をチェックしている。



紺野!


てめー。


俺がしばらくおとなしいからって、調子にのんじゃねーぞ!!




今にも飛び出ていきそうな俺を見て、さすがにやばいと思ったのか、

紺野は慌てて

「ちょ、ちょっとまて。haru。今日は打ち合わせだけ!打ち合わせだけ終わったら後は帰っていいから」



「ホントだな?」


「あ、あぁ」



打ち合わせ?そんなもの秒速で終わらせてやるよ。




陽菜、会える。


陽菜と会える!



缶詰状態でほとんど連絡が出来なかった。


あの夜以来。



俺、やっぱりやばい位陽菜にはまっているよ。






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