キミが大好きだから〜陽菜へ〜
シアワセなキモチ
俺は紺野にもう一度礼を言ってから大学へ向かった。
今の時間、もしかして学校かもな、って思ったんだ。
会えるかな。
やべー。
ドキドキし始めてるのは走ってきたからだけのせいじゃない。
カフェにはいない。
だとすると。。。もしかして、
俺は図書館の扉を開け、何よりも早く彼女の姿を見つけた。
「陽菜!!」
叫びたくなる気持ちをぐっと我慢して、
わざといつもの席に座って本を読むまねをする。
内容なんて入ってくるわけない。
気づくかな。
どんな顔をするんだろ。
遠目にみる彼女の姿はやっぱり俺の心臓を早くする。
ますますかわいくなってるんじゃないか?
ちょっと心配になってみたりも。