キミが大好きだから〜陽菜へ〜

陽菜はごめんね、というような顔をして俺のほうを見た。


陽菜、すげー心配なんだけど。



立ち上がり無言で歩き出す俺の隣で陽菜が不安そうに顔を見上げる。



「なんか、、、ごめんね?」



……うわぁ。。。


めちゃくちゃかわいいんだけど。



だから心配になるんだよ。



陽菜はかわいい。


なんでフリーだったんだろう、と思うくらい。


だからさっきの誘いとかよくあるんだろうな、とはわかる。


きっと今までそういうものから守っていた存在があるんだろうな。


それは、カズマ。


だけど、このところ会社の仕事も忙しくなってきたこともあって、


カズマもなかなか学校には出てこれてないんじゃないかな。


それで、あんな話が増えてくるんだ。




…なにカズマのこと思い出してるんだよ。


陽菜の彼氏は俺だからな!



「ハルト、なんか怖い顔してる…?」



陽菜に言われて改めて自分の顔がひきつっていることに気がついた。


いつまでもカズマを引きずってる俺にも腹が立ったのは事実で。



くそっ!


前までの余裕な俺はどこへ行ったんだよ。


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