キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「陽菜、今日はどこへ行く?」
「え?」
一緒にいれるの?って驚いた顔。
くりくりの目が嬉しそうに細まる。
俺の中の感情もコントロールを失いそうだ。
このまま何も考えずに抱きしめたいっ。
俺は、そっと陽菜の手を握った。
ちいさくて、柔らかい手。
……ごめんな。
これからは俺が守るから。
もし、俺が仕事してなかったらお前とずっと一緒にいれるのにな。
その瞬間、
陽菜の手が俺の手をぎゅっと握り返した。
陽菜?
はっとして横を見ると、彼女は笑ってて。