キミが大好きだから〜陽菜へ〜
「私、すごく嬉しい。会えなくて寂しかったけど…でもこのごろ街の中でよくharuの曲流れてるんだよ。それをきくとなんだかハルトに会えてるような気がするの。私、haruの曲大好きだよ!」
「……」
陽菜、俺の不安な気持ちわかってた?
俺の考えてたこと見透かされてるみたいだ。
ふいに鼻筋が熱くなってもう少しで涙がこぼれそうになった。
陽菜、ありがとう。
すげぇ、嬉しい。
今、俺が守られてるのかな?
なんだろう、この安心感。
体の奥から力がわきあがってくる感覚。
俺はさらにつないだ手に力を込めて
「陽菜…今日は俺らの初デートだろ?楽しもう」
なんてさらっと言ったけど、俺の胸はより一層鼓動を早くしていたんだ。
どんどん好きになってくよ、陽菜。
大好き。