キミが大好きだから〜陽菜へ〜
俺達の間にしばし沈黙が訪れる。
あれから会社では会って挨拶を交わしてはいたけれど…。
「……お前、学祭の担当になったのかよ?」
「あぁ。学祭のお前の担当な」
「どんだけ人使い荒いんだよな、社長は…」
ハハハ…
お互い軽い笑いのあと、また沈黙。
「……元気か?」
カズマからの問い掛けは多分俺にじゃない。
それはわかるから。
「あぁ。すげー元気だよ」
俯いたカズマに俺は明るく答えるんだ。
「それならいい」
笑顔で言うカズマ。
やっぱりおまえはかっこいいよな。
そんなちょっといい雰囲気のところへ飛び込んでくるのは……紺野!