キミが大好きだから〜陽菜へ〜
タバコを手に墓地に戻った時、人影が見えた。


なんで?


なんでここにおまえがいるの?




「陽菜?」


渇いた小さな声しか出ない程、俺はビックリしていた。



陽菜も同じように驚いた顔をしている。



なんで?



俺はふとお墓の名前を見た。


「柚木家」


陽菜?



ゆぅさんのいつも自慢してた娘さんて…。



陽菜。



キミのことだったの?
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