キミが大好きだから〜陽菜へ〜
その後、


俺は陽菜の電話番号も家も知らなかったことを思い出して、すかさず教えてもらったんだ。



いや。


そん時は下心なんてなかったよ?



実際、女の部屋なんて初めてでもなかったし…。



だけど…。



好きな子の威力ってすげー、

って単なる言い訳だよな。


匂い、つーか雰囲気?オーラ?


なんか変態チックだけど、現実俺舞い上がっちゃって。


陽菜がみせてくれた写真立てにゆぅさんの顔があるのに感動しながらも、


ごめん。ゆぅさん。



写真伏せたのは俺です……。





なんか、たまらなかったんだ。



余裕全くゼロで

「抱いていい?」

なんて。


あいつも「うん」、て……。



とまらねーでしょ?!



ベッドの上の切なくて色っぽいあいつの表情見てたら、本気で離したくない、って思った。


愛しくてたまらないよ。


やっぱアメリカなんて行きたくねーなー、なんて。



いやいや嘘です。

ゆぅさん、ごめんて……。
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