紺碧の地図
私の答えを聞くと、ゼンは少しだけ口角を上げ、
「…そう言うと思った」
と言って私を見た。
私も笑顔を返したとき、ニーナがゼンに話しかけた。
「ねぇ、ゼン。みんなで行くとかえって危険よね?」
…確かに、そうだよね。
人数が多ければ多い程、見つかる危険性は高くなるんだ。
ゼンが何かを考えるように黙り込むと、レキが代わりに口を開いた。
「ロシュは行くとして、あとはゼンでいんじゃね?」
「そうね。それが一番いいと思うわ」
レキの提案に、ニーナが賛成した。
私がロシュをレイル姫に逢わせてあげたいって言ったのに、ゼンに任せちゃうのは悪い気がするけど。
ゼンが適任なのは、誰にでもわかることだもんね。
「私も賛…」
「ララも来て」
私も賛成、と言い終わる前に、ロシュに遮られた。
…って、え?
「わっ…私!?」
驚いてロシュを見ると、ロシュは頷いた。