紺碧の地図

「自分の罪を償う為に、俺はちゃんと生きる。ゼンにも…謝罪する」


「うん…」


「ララみたいに、俺は真っ直ぐに生きていきたい。もう、道を間違えたくないんだ」


そんなことない。

私だって、真っ直ぐなんかじゃないよ。


声が出なかったのは、サンが私を優しく見つめていたから。


心臓が高鳴るのは…



「―――ララ、俺についてきて欲しい」



サンの想いを、知ったから。


「………っ、」


顔が、急激に熱を持つのがわかる。


「…俺には、ララが必要なんだ」


「…サ、ン…」


口をパクパクさせる私は、何てマヌケなんだろう。


面と向かって言われたら、どうすればいいのかわからない。



そんな私を見て、サンは優しく笑う。


「返事は、今すぐじゃなくていい。三日後…俺たちは出航するから、その時返事が欲しい」


―――三日後。


早いのか遅いのか、よくわからない数字に、私は戸惑う。


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