ab0ut L0vё:
そして帰りのHRが終わり、みんなそそくさと帰ってゆく。

「帰ろう?今日はアタシ暇だから遊ぼうよ?」愛にさそわれるが愛を巻き込んではいけない。

「ごめん、今日図書室よってから帰るから先帰ってて。じゃぁ気をつけてね-!!」

「うんわかった。けど大丈夫?なんかあったらメールしな?家で待ってるから。」

「ありがと。でも大丈夫だよ。ばいばい」

愛は大樹と一緒に帰っていった。


そして教室にはアタシ以外誰もいなくなって。
時計は5時30分を指している。
(もう寒いし、早く来ないかなぁ先輩...)

すると、朝の先輩がやってきた。
「よぉ」とつぶやく先輩。

「じゃぁ何をやってもらおうかなぁ?」

「っあの、もう返して下さい!!それないと家帰れないんで。」

「むりだね。じゃぁ俺の彼女になってくれたら返すけど。」

「ぃやそれもムリです。もうホントに返して下さい。」アタシがそう言うと、それに対抗して、学ランの内ポケットに鍵を入れる先輩。

(やばい。もう取れないじゃんッ あんなとこ手入れたら変態と思われちゃうかもだし)

「なれねぇなんて言わせねぇよ?おいどうなんだよ。」

「...はい」

「よし。じゃぁ今日からお前は俺の女だ。じゃぁついてこい。」そう言ってアタシの手を引く先輩。なぜかその後ろ姿がかっこよく思えた。


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