ヤンデレ彼氏に監禁されて
その何時間か後、また宅配便が来た


お兄さんと同じ要領で、荷物を受け取る


「はい、サイン頂きました。毎度どうも」


もっと愛想良くしろと、宅配便業者のギャップを実感していた


そうしてまた、五分後に彼が、荷物をリビングに持ってきた訳だが


「中身、何ですか」


「秘密。待ってて、すぐに分かるから」


てな具合に、彼は何故か、ダンボールを持って洗面所の方――リビングから見えない所に行ってしまった



また、待つこと数分


「お待たせ」


随分と、機嫌良い彼が現れた


何でなんて、聞かなくても分かる


「どう、似合う?」


「はい、かっこいいです」


真新しい黒いジャケットに、シャツ


ズボンも新しくなっていた


< 139 / 270 >

この作品をシェア

pagetop