ヤンデレ彼氏に監禁されて
次に、彼がすることはと言えば
鳴っているケータイをとり、通話する
「殺すぞ」
「…………」
電話に出るなり、開口一番がそれだった
日本人定番の『もしもし』じゃなく、殺害予告
目から殺意が流れ出て、声も色を付けるなら、どす黒い
苛ついているのは明白だった
「俺の言ったこと、忘れたか屑(くず)が。この番号に連絡するなと言って――なんだ?手伝えだと……。
どの口がほざく。大人しくしていろと言った筈だ、馬鹿が」
別人かと思った
でも、現実はこれ
悪徳金融を想像させる声色のくせして、マフィアのような冷静的な罵り方
「これ以上、動くな。ほとぼりが冷めるまで、慎ましく暮らしてろ。ただでさえ、生きる価値がないくせに豪勢に生きるな。
――金を使い果たしただと?飢え死ね。それか、そのフェラーリごと、海に沈めてやる、愚図どもが」
鳴っているケータイをとり、通話する
「殺すぞ」
「…………」
電話に出るなり、開口一番がそれだった
日本人定番の『もしもし』じゃなく、殺害予告
目から殺意が流れ出て、声も色を付けるなら、どす黒い
苛ついているのは明白だった
「俺の言ったこと、忘れたか屑(くず)が。この番号に連絡するなと言って――なんだ?手伝えだと……。
どの口がほざく。大人しくしていろと言った筈だ、馬鹿が」
別人かと思った
でも、現実はこれ
悪徳金融を想像させる声色のくせして、マフィアのような冷静的な罵り方
「これ以上、動くな。ほとぼりが冷めるまで、慎ましく暮らしてろ。ただでさえ、生きる価値がないくせに豪勢に生きるな。
――金を使い果たしただと?飢え死ね。それか、そのフェラーリごと、海に沈めてやる、愚図どもが」