ヤンデレ彼氏に監禁されて
終わりを望んでいようとも、いざその場面に出くわせば困惑するものだ
(一)
監禁、七日目の午後三時
「はい。今度はイチゴだよ」
あーん、とか言う人にはよく飽きないなぁと、呆れかえっている今日この頃
とりあえずは、引きつりそうになる口を開けて、チョコでコーティングされたイチゴをくわえた
「次、何にする?」
長い串を持って、意気揚々な彼
何でもいいと言えば、テーブルにあった果物全部を串にさして、チョコ鍋に泳がせていた
今、やっているのはチョコフォンデュだ
イチゴとかの定番的な果物や、マシュマロなんかも置いてある
コーティング用のチョコなんて、食えんのかこれ、並みに量があった
そんな材料は、全て先ほど届いたもの
ついでと言えば、チョコフォンデュ専用の鍋とコンロまで宅配で来た