ヤンデレ彼氏に監禁されて
終章、愛故が為に
(一)
その日、講義もないのに私は大学に行った
暇つぶしに近い
行く途中のコンビニで買った栄養ドリンクを昼食代わりとして、ぶらぶらとしていれば
「あ、彩芭ちゃん!」
後ろから、私の名を呼ぶ人
声からして、誰かなんて分かる
振り向けば、思った通りの人物
ニコニコと、人懐っこそうな笑顔を浮かべて彼女は私に駆け寄ってきた
久しぶりから始まり、空いている?じゃあ、話ししよう
という具合に、私たちは談話することになった
昼食時とあって、大学の食堂に行く
クリーム色で統一された清潔な空間
適当な空いている席に、向き合うようにして座った
で、座ったからには食事と、彼女は購買で買ったクリームサンドを食べようとしていた