小さな世界
大好きで大切な国
わたくしは、赤の国の 平和な この国に 生まれた。

ここでは、争いやけんか いざこざは、 ほとんどない。


まわりは 美しい景色が広がる。


山、空、動物、虫もみな 、調和された この国で生きていた。


この国には、つねに音楽があった。

音楽は 生き物の感情を 動かす。


芸術家がたくさんいる 国だった。




平和をのぞまない、または平穏を嫌う、競争を夢みる若者たちがいた。


その若者たちは、青の国に行くのだった。


競いあい、相手を傷つけ、自分を有利に導く。



頭脳プレイが必要だった。


人の心理さえ 利用した。


だまされた人たちは、二度とたちあがれなく、やがて 灰色の国におちていった。
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