小さな世界
馬の鞍には国旗がはいった布が ついていた。


青いしま模様に、 チェスのキングが入っていた。


城内はあわただしく 指示がとんでいた。


私は部屋にとじこもり、 指示を待った。


なぜか、服を着替えさせられ 青の国の馬に乗せられた。


おつきのものが 一人 着いていくと言う。


なにがなんだか わからず、質問する時間もなく 城をあとにした。




おつきの人の馬には、 国旗の旗がついていなかった。

はずしたようだった。



昨夜の雨のあと、あたりは 美しい景色を繰り広げ、虹を見せてくれた。



景色に見とれている姫、馬の背にのり どんどん歩をすすめた。


山をこえ、谷をこえ、川をこえた。


やがて、海に近い国。


青の国に着いた。




着く頃、姫は眠っていた。
< 6 / 25 >

この作品をシェア

pagetop