小さな世界
小さな部屋
青の国にきて、何日かすぎていた。

姫は、部屋から出ることがなく、少々退屈をしていた。

暇な時間・・

最初は、本棚の本読みをした。

すぐに、読みきってしまい、どうしようかと・・・悩んでいた。

おつきのものに、相談したら・・・

夕方の 小1時間だけ、外出許可がでたのだった。

この城内も、限られた部屋だけだが、歩くことが許されたのだった。


姫は、とても嬉しく思った。


しかし、・・・・

夕方の外出初日は、小雨が降っていた。


マントを目深にかぶり、顔と髪をかくして・・・出かけた。


城の前はすぐ、海。

いつも見ている景色だった。

ふと、姫は城の前に続く道を、見つめていた。

霧がかかり、遠くの景色は残念ながら 見ることができなかった。

目に、ごみがはいり、あわてて、城に戻る姫であった。


おつきのものは、深いためいきをついた。


短い外出では あったが、少し心はおどっていた。
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