Right Cross



――――――――――







「姫さま…アヤ様…起きてください。」





ん〜


起こさないで…まだお話の途中なの。




一瞬眉を寄せると、また眠りにつこうとするアヤに、ロイドはため息をつく。






「…起きないと、キスしますよ…?」






耳元でそう囁くと、起きます!!とアヤが慌てて起き上がる





「おはようございます、アヤ様。…別にあのままお眠りになられても良かったのですよ…?」



にやり、と笑うロイドに
アヤは顔を赤らめ、ぼそりと呟く


「なっ…結構です。…ロイドの変態」




「変態とはひどいですね。さぁ、朝食にしましょう。今日はアヤ様の好きなチーズフォンデュですよ」





「ほんとに?すぐに準備しなきゃ!」






嬉しそうに準備するアヤを、ロイドは目を細めて見ていた。



< 2 / 32 >

この作品をシェア

pagetop