Right Cross

力の解放




―数日後。




アヤの体調も良くなり、宝玉がある神殿へ行くことになった





「ごめんねっ。アイル君。何かいろいろお世話になっちゃって。」




「全然いいよ♪俺が案内したほうがいいだろうし」




アイルの案内で、4人で行くことになった




馬に乗り約一時間。



森の中をひたすら進んでいると、開けた所に薄緑の建物があった




「すごいっ。綺麗なところだね。」


「でしょ〜。でもね、俺はこっから先には行けないみたいだわ。」



え…?と後ろを向くと、ロイドもシェイルも顔をしかめて進むことが出来ないみたいだった



「…あたしは平気みたい。ちょっと行ってきます!」


びしっと敬礼をして走っていくアヤに、頑張れよ〜と声をかけたアイルが森の中を鋭くにらむ





「…誰?この気配はグリンコースのやつじゃないよ?魔術の匂いがぷんぷんするぜ」




そう言うとどこからともなく一人の男が下りてきた




「さすがは先鋭と呼ばれるアイルさん。僕の魔力が分かるなんてね…」




と言う男は、紫の長髪で片目に眼帯をしていた




聞き覚えのある声に、ロイドはざっと剣を抜く




「…お前、まさかあの時の…」




「あれ、覚えててくれたんだ。アースだよ。…でも再会を喜んでる場合じゃないんでね」




にやり、と笑うと腰から剣を抜いた




「…デュオス様の邪魔はさせないよ…?」



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