Right Cross



小さな台の上に、薄い緑色の玉が置いてあった



それを手に取り、ぎゅっと力を込める





(……この世界を守る為、力を与えよ…シリア様の名の元に…!)





その瞬間、宝玉が光輝きアヤの体に注がれる






「っああぁぁぁぁぁ!!」





激しい痛みが、体を突き抜けた




「……っ、はぁっ……!」




思わず床に膝をつき、胸をぎゅっと掴む





苦しい…苦しい…




でも、負けちゃだめ…




行かなきゃ…!!





手にぐっと力をこめ、立ち上がると外に向かう




その手には、どこから現われたのかいつかの剣が握られていた。





白と緑に包まれたその剣は、力を抑え切れないかのように熱く



アヤの心と共鳴していった―――



< 27 / 32 >

この作品をシェア

pagetop