Right Cross
小さな台の上に、薄い緑色の玉が置いてあった
それを手に取り、ぎゅっと力を込める
(……この世界を守る為、力を与えよ…シリア様の名の元に…!)
その瞬間、宝玉が光輝きアヤの体に注がれる
「っああぁぁぁぁぁ!!」
激しい痛みが、体を突き抜けた
「……っ、はぁっ……!」
思わず床に膝をつき、胸をぎゅっと掴む
苦しい…苦しい…
でも、負けちゃだめ…
行かなきゃ…!!
手にぐっと力をこめ、立ち上がると外に向かう
その手には、どこから現われたのかいつかの剣が握られていた。
白と緑に包まれたその剣は、力を抑え切れないかのように熱く
アヤの心と共鳴していった―――