Right Cross
その日の夜、シリアの予感は的中することになる
部屋で静かに読書をしていると、いきなり大きな爆発音が響いた
すぐにロイドが部屋に入ってくる
「アヤ!」
「何なの!?ロイド。」
「近くの街で爆発が起こったみたいだ。どうやら、反乱軍が本気で動いたみたいだな」
反乱軍。
平和的解決を望まない、武力による行使を望む人々による集団だった
「過去にこんなことなかったのに…」
「陛下がすぐに部屋にくるようにと。行きましょう、姫。」
「…分かりました。すぐに参りましょう」
二人は表情をきりっと変え、足早に部屋を出た