Right Cross



部屋につくと、アヤの両親である国王ステル陛下が立ち上がる







「父上!何があったのですか?詳しい状況は?」




「あぁ、どうやら奴らは宝玉を狙っているらしい」






「なんですって!?」







この世界には、アステリア帝国の他に4つの国がある。



そして国ごとに宝玉と呼ばれるものが各神殿に置かれシリアの力によって地は守られているのだった






「…宝玉を手に入れれば、絶大な力が手に入る。奴らはそれを求めているのだろう」




「しかしっ。それに触れることができるのは今…」






そこまで言ってアヤははっとする




まさか…







「そう、今はお前だけだ。アヤ。」






「ならば、奴らは私を狙ってこのようなことを…?」






「そのようだ。…だか厄介なことに反乱軍の中に強力な魔力をもった者がいるみたいでな…」






「…デュオス様ですね、陛下」




そばにいるロイドが問う








「うむ。これほどの力を持っている者は彼しかおるまい」





「しかし、彼は神であるシリア様に封印されたはずでは…」




「シリア様!!!!」







アヤはいてもたってもいられず神殿へ走りだす








「待ちなさい、アヤ!」







ステルの静止の声を無視し、走っていく彼女をロイドとシェイドが追い掛ける









「シリア様…どうかご無事で…」






アヤは祈るしかなかった



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