Right Cross
「シリア様!!…シリア様!!」
叫びながら神殿に入るアヤ。
ふと女神の像の下を見ると、宝玉が白く光っていた
「これは………」
(…アヤよ。時間がありません…よく聞きなさい)
「…!!シリア様…ご無事で何よりです」
(…私の力は今弱まっています。今、この地を崩壊させないようにするだけで精一杯なのです…)
「っなぜ?!どうして…」
(…五年前。この地を暗黒に包もうとしていたデュオスを封印したことにより、かなりの力を使ってしまったのです…)
「…そんなっ…」
(彼はその間、着々と力を強めていきました。そしてとうとう…私の封印を解いてしまった)
「では…もうおしまいなのですか…?」
(…いいえ。方法はあります。…でも、それはあなたにとって辛い選択になりましょう…)
辛い選択…
でも、このままこの世界を黙ってみておく訳にはいかない…
「私に出来ることなら、何でもいたします。…民の幸せが私の幸せ、そのためなら…!」
それを聞いてシリアは悲しそうに微笑んだ
(やはりあなたは、私が思った通りの方。…ありがとう。…この世界に5つの宝玉があるのは知っていますね…?)
「はい。」
(…それを回収し、また新たな力を込めてほしいのです。)
「私に、そのようなことが出来るのでしょうか…?」