月影
多分、視姦に近くて、まるであたしに自分の立場をわからせようとしているみたい。
バルーンカットソーを脱ぎ捨てると、今度は値踏みしているような瞳が落ちてきて、また撫でられた首元がゾクリとした。
「ソソるね、そういう顔。」
変態かよ、なんて思う。
ペロッと舌を出したジルはあたしの体へとそれを這わせ、ビクッと反応すると、まるで楽しんでいるように瞳は弧を描いた。
息が上がり、頬は紅潮するように上気して、声が漏れそうな口元を押さえたものの、その手は簡単に退かされた。
体中にキスを落としてくれるけど、でも、絶対に唇には触れず、もどかしくなるばかり。
「濡れてる。」
そんな嫌味な一言と共に指が入って来て、あたしの中をまさぐった。
散々掻き回されて体を逸らせば、イケよ、なんて台詞が耳に落ち、不意に力が抜けた時には涙が出そうになる。
頼りない瞳を持ち上げてみれば、獣みたいな顔した彼は纏っていた衣服を脱ぎ捨てた。
腕にはトライバルのデカいタトゥーが入っていて、エロい形のカマのようだと思ってしまう。
それを見て、もしかしたらあたしは、今、この場で殺されるのかもしれない、なんてことが頭をよぎったけど、でも結局、それ以上考えられるほどの余裕はなかった。
「入れて。」
消え入りそうな声色は、宙を舞う。
あたしの腰を掴んだ手の平に引き寄せられ、その反動で一気に入ってきたモノの熱に、また涙が溢れそうになった。
ずっと無表情を装っていた顔は、この瞬間だけ、幾分苦しそうに歪んでいるのだから。
子宮ごと壊されそうなほどに突かれ、思わずジルの背中に回していた手に力を入れるようにして爪を立てた。
とにかく気持ち良すぎて死にそうで、もう何も考えられない。
「死ぬなよ、レナ。」
そんな一言が再び耳元へと落ち、彼は悲鳴にも似た声を上げるあたしに動きを速め、そして最奥に欲望の全てを吐き出した。
二人分の吐息が乱雑に絡み合い、ジルはうな垂れるようにしてあたしの鎖骨の辺りにひとつキスを落とし、行為の終わりを表してくれる。
バルーンカットソーを脱ぎ捨てると、今度は値踏みしているような瞳が落ちてきて、また撫でられた首元がゾクリとした。
「ソソるね、そういう顔。」
変態かよ、なんて思う。
ペロッと舌を出したジルはあたしの体へとそれを這わせ、ビクッと反応すると、まるで楽しんでいるように瞳は弧を描いた。
息が上がり、頬は紅潮するように上気して、声が漏れそうな口元を押さえたものの、その手は簡単に退かされた。
体中にキスを落としてくれるけど、でも、絶対に唇には触れず、もどかしくなるばかり。
「濡れてる。」
そんな嫌味な一言と共に指が入って来て、あたしの中をまさぐった。
散々掻き回されて体を逸らせば、イケよ、なんて台詞が耳に落ち、不意に力が抜けた時には涙が出そうになる。
頼りない瞳を持ち上げてみれば、獣みたいな顔した彼は纏っていた衣服を脱ぎ捨てた。
腕にはトライバルのデカいタトゥーが入っていて、エロい形のカマのようだと思ってしまう。
それを見て、もしかしたらあたしは、今、この場で殺されるのかもしれない、なんてことが頭をよぎったけど、でも結局、それ以上考えられるほどの余裕はなかった。
「入れて。」
消え入りそうな声色は、宙を舞う。
あたしの腰を掴んだ手の平に引き寄せられ、その反動で一気に入ってきたモノの熱に、また涙が溢れそうになった。
ずっと無表情を装っていた顔は、この瞬間だけ、幾分苦しそうに歪んでいるのだから。
子宮ごと壊されそうなほどに突かれ、思わずジルの背中に回していた手に力を入れるようにして爪を立てた。
とにかく気持ち良すぎて死にそうで、もう何も考えられない。
「死ぬなよ、レナ。」
そんな一言が再び耳元へと落ち、彼は悲鳴にも似た声を上げるあたしに動きを速め、そして最奥に欲望の全てを吐き出した。
二人分の吐息が乱雑に絡み合い、ジルはうな垂れるようにしてあたしの鎖骨の辺りにひとつキスを落とし、行為の終わりを表してくれる。