flower music
無論これは向日葵の叫び声。









向日葵はそのまま日向を平手打ちして教室に行った。









『………せっかく助けてやったのに………』








『いきなりあんな体制だったから驚いたんだろう。向日葵、昔からビックリした時は平手打ちするからな……。』









そう言って俺は笑いをこらえようと必死だった。









昔からそんな所は変わってないからな………。









『……………俺はお前が羨ましいよ………。』









日向が淋しそうに呟いた。









『俺の周りはいつも俺のご機嫌を取ろうとする奴ばかりだった。だけど向日葵は違った。あいつは俺にそのまま接してくれた。だから俺はあいつを自分の物にしようとした。』









俺は日向の身勝手さに驚いた。
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