flower music
「ほらな!?うまいだろ。」









「うん♪」









それからいつもあたしがしている仕事を全部海斗がやってくれた。









そのおかげで熱はすぐ下がった。









「今の話聞いてたらなんか熱を出して得だったって感じに聞こえるんだけど・・・」









「確かにその方が良かったかも♪だって海斗の本当の気持ちも聞けたし♪」









「はいはい、のろけ話はよそでやってよね・・・。」









「そういえば百合花の方は?最近あんま聞いてないけど・・」









「母さんに相談したら「忘れろ」って言われた。」









「え!?何で?」









「顕一を雇ってるのは顕一のお母さんが私のお母さんと仲良しだし、今は植物状態で大変だからだってキッパリ言われた。元は雇う気もなかったし、私と同い年のあいつに私の執事が務まるわけないって言ってた。」









「だから諦めるの?」









「向日葵、あたしを誰だと思ってんの?あたしがこんな事であきらめる訳ないじゃない!?』









たしかに………。
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