flower music
『海斗、あの二人……。』









私は黙ってしまった。








海斗が急に抱き締めてきたから。









『海斗………。』









『頼むから文化際で知らない男についていくなよ。』









『うん…………。』









『あと、客に一目惚れなんかすんなよ。』









『海斗がいるのにそんな事しないよ。』









『お前、意外と天然だから気を付けろよ。』








『うん…………。』









だんだん声が小さくなってきた。









だって今頃気づいたんだもん。









海斗に抱き締められてるって。









私、かなり幸せです。
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