flower music
『どした?だんだん声が小さくなってきたみたいだけど?』









ほら、私の小さい変化だってすぐ気づいてくれる。









『私って幸せだな………。』









『何で?』









『だって一番好きな人に抱き締められてるだもん。』









『な!?何言ってんだよ!?』









『あたしには海斗しか見えてないから大丈夫だよ。海斗だってお客さんに惚れるのはダメだからね♪』









『俺がお前以外に惚れる訳ねぇだろ。第一俺は女子が苦手だし。』








『それもそうだね。』








私達は笑いあった。









こんな時間が好きだった。









海斗と他愛ない会話をしたり普通に過ごしたりただ隣にいたりするこの時間。









だから私は海斗が好き。
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