flower music
色んな有名人の人が来て、俺の誕生日を祝ってくれる・・・・









はずだった。









だけどみんな、大人は俺を見ていなかった。









みんなが見ていたのは俺じゃなく、俺の隣にいた親父。









親父はかなりの資産家。









もしも、自分の会社が潰れそうな時に手をむすんでおけば、倒産は免れる。









だからみんな、必死だった。







だから俺の相手をしてくれたのは同い年の子だけ。









しかしその同い年の子供も俺にベタベタくっ付いてきた。









理由は分かる。









親に言われたから。









俺は資産家の息子。











娘の婿にはぴったりだったからな・・・。








そんな世界にがっくりしていた時に現れたのが、









向日葵だった。
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