flower music
『そんなの……。』


『向日葵ちゃんは、まだ自分で生活できるからいいの。


でも海斗、あなたはまだまだ未熟者。

自分に甘える事なく、

向日葵ちゃんのためなも、



心身共々強くなりなさい。』



『………分かった。』


『海斗!?』


何で!?何でそんな事が言えるの?


すると海斗はこっちを向き、



『俺だって、向日葵と離れるのは心苦しい。

引き裂かれそうな想いだ。


だけど、









向日葵を守りたいから。

俺は強くならなきゃいけない。


向日葵にもしもの事があっても、

俺は支えてあげたい。』


『海斗………。』



『大丈夫。永久にお別れじゃないから。』


と、優しく頭を撫でた。


『だ、大丈夫だもん!!第一、海斗がいなくても平気……。』



……平気だよ。


あたしが言ってんじゃん。



でもね?


どうしても、心で止まるの。


ホントは素直に、



『行かないで。』


そう言いたい。


だけど、そんな事言ったら、



海斗は哀しい顔をするでしょう?



だから言わないの。



『………強がるな。』


『え……?』


フワッ……。


『ど、どーして……?』


『お前が哀しそうな顔をしてた。』


『アハ……。』


あたしって顔に出やすいね。


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